行動範囲はどんどん広がっていって毎日のように渋谷か池袋に顔を出すようになった。
門限の厳しい子が多かったのだが、佐奈の家だけは自由だったので亜里沙と佐奈は毎夜遅くまで遊んでいた。
池袋のロッテリアでは毎日のように制服のままタバコを加え、会話に花を咲かせていたので、しょっちゅう店長に店から追い出されていた。

ロフトに行っては化粧品コーナーで繰り返す万引き・・・。
防犯カメラの位置も私服警備員の顔も完璧に覚えていたので、捕まるようなミスを犯すことはなかった。
夏休みに入ってからは家に帰らずに遊ぶことも日々増えていった。
お金がなければキセルをして電車で移動し、自転車の鍵を壊して防犯登録のシールを削り接がして自分の物にしたり、ナンパしてくる適当な男達から物を買って貰ったり、奢ってもらったり・・・何もかもが刺激的で楽しかった。
遊ぶのに夢中でヨウジとは付き合ったものの1ヶ月足らずで別れた。自然消滅といった方がいいのかもしれない。
ヨウジと別れてすぐに当時人気のあった男子校との合コンで知り合ったヨウスケと付き合い始めた。
亜里沙はヨウスケと付き合うことになった時にはもうヨウジとは別れたつもりでいたけれど、ヨウジから「別れよう」とメールで言われたのはヨウスケと付き合いだしてから。
ヨウジの「別れよう」という一言だけのメールにカチンときたのはよく覚えている。
『あたしはとっくに別れたつもりでいたんだけど。何自分が振った気になってんの』って・・・。
プライド傷付けられた感じがした。
ヨウスケとは週に3回ペース位でデートしていて、通学も途中まで一緒にしていた。
ヨウスケの事好きだったし、ヨウスケが亜里沙の事を凄く好きでいてくれているのも知っていた。
だけど・・・亜里沙はヨウスケを裏切った、結果的に。
それが亜里沙の第二の転機となる。続きは次の章で・・・。
読んだHP Bizarre Inclination ARISA